英語対応できる社労士はまだ少ない|外国人雇用で困らないために
外国人雇用のリスクは「制度」より「伝わらないこと」から始まる
外国人雇用、こんな不安を感じていませんか?
外国人雇用をしている、または検討している日本人経営者の方から、
よくこんな声を聞きます。
・日本語はある程度話せるから大丈夫だと思っている
・細かいルールまでは説明できていない
・困ったときは通訳を入れればいいと思っている
一見問題なさそうに見えますが、
労務の世界では「なんとなく伝わっている」は非常に危険です。
外国人雇用のトラブルは、
制度そのものよりも「説明不足」「認識のズレ」から始まることがほとんどです。
英語で説明できないことで起きる“よくあるトラブル”
実際に多いのは、こんなケースです。
・有給休暇や欠勤のルールを正しく理解していない
・残業や休日出勤の考え方が日本人と違う
・ハラスメントの基準が国によって異なる
日本人同士なら
「空気で伝わる」「常識でわかる」ことも、
外国人にはきちんと説明しなければ伝わりません。
そしてトラブルが起きたとき、「説明していなかった会社側の責任」と判断されるケースも少なくありません。
そもそも外国人雇用におけるトラブルの要因の一つとして、文化背景が違うことも挙げられます。
社内のルールよりも以前に、働くことに対しての意識の違いからトラブルが起きることも少なくありません。
「英語が話せる人」ではなく「英語で労務を扱える社労士」
ここで重要なのは、
英語が話せる=対応できるではないという点です。
労務の話は、
法律用語・ニュアンス・文化的背景が絡むため、
英語+労務の専門知識がなければ正確に伝えられません。
英語対応できる社労士であれば、
・就業規則の内容を英語で説明
・労務ルールを前提から共有
・トラブル時も英語で直接対応
が可能です。
「通訳を挟む」のではなく、専門家が直接英語で話すことが、最大のリスクヘッジになります。
そして、こういった対応はなかなか日ごろから顧問社労士として、会社とコミュニケーションをとっていないと説明に深みを出すことが難しいのです。
外国人雇用をするときに押さえるべきポイント
外国人雇用で特に重要なのは、次の3点です。
ルールを事前に明確にすること
・就業規則
・休暇・評価・懲戒の考え方
独自のルールが決められている場合には周知してやっとスタートです。日本人だけが理解できるような状態だと、外国人労働者にとっては不十分かもしれません。
言語の壁を放置しないこと
・英語での説明
・理解度の確認
業務の内容によってはインバウンド向け事業であれば、日本語ができない外国人を雇用することもあるかもしれません。経営者と労働者のコミュニケーションは酷セクに関わらず非常に重要なポイントです。
相談できる環境を用意すること
ハラスメント相談窓口
外部専門家の存在
すぐに相談できる専門家を見つけておくことは、非常に重要です。
「問題が起きてから考える」ではなく、
雇用する前・今まさに働いている段階で整えることが重要です。
外国人雇用は「人権」の視点が欠かせない時代へ
外国人雇用は、
単に人手を確保するという話ではありません。
近年は人権デューデリジェンス(人権DD)の考え方が国際的に広がり、
企業には「人権に配慮した雇用・労務管理」が強く求められています。
もし外国人労働者に対して、
・不十分な説明
・不利な労働条件
・ハラスメントへの未対応
といった対応をしていると、企業単体の問題にとどまらず、日本企業全体の評価や国際的な信頼にも影響する可能性があります。
日本企業として求められる姿勢
「知らなかった」「慣れていなかった」では済まされない時代です。
日本人・外国人を問わず、働く人の人権を尊重する、ルールを明確にし、理解できる形で伝える
安心して相談できる環境を整える
これらは、これからの企業にとって“当たり前の責任”になっています。
人権デューデリジェンスは大企業だけの話ではない
人権デューデリジェンスというと、「大企業やグローバル企業の話」と思われがちですが、
中小企業であっても外国人を雇用する以上、無関係ではありません。
特に、
・インバウンド関連
・海外との取引
・外国人観光客・顧客が多い業種
では、企業姿勢そのものが見られています。
当事務所では、労務管理から人権まで一貫して支援できます。
外国人雇用においては、
就業規則の整備・英語対応、ハラスメント防止体制の構築、人権デューデリジェンスの考え方整理、人権方針・人権宣言の作成支援など、労務と人権は切り離せません。
これらを一貫して整えることで、
「きちんとした会社」「安心して働ける会社」という評価につながります。
安心して選ばれる会社であるために
外国人にも日本人にも、
「この会社で働いてよかった」と思ってもらえる環境づくりは、結果として定着率や企業価値の向上につながります。
外国人雇用に少しでも不安がある方、自社の体制を一度整理したい方は、
ぜひご相談ください。
安心して選ばれる会社であるために
外国人にも日本人にも、「この会社で働いてよかった」と思ってもらえる環境づくりは、
定着率や企業価値の向上につながります。
さらに、外国人雇用や労務体制の整備には、助成金を活用できるケースもあります。
・就業規則の整備
・人権方針やハラスメント対応の体制づくり
・労務管理のルール明確化
これらの準備・改善を助成金でサポートすることが可能です。
助成金申請の流れは【助成金申請手続き代行ページ】をご覧ください。
外国人雇用に少しでも不安がある方や、対象の助成金を活用しながら環境を整えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
この記事を読んだ方はこちらも読んでいます。
退職社員から突然“未払い残業代”を請求された…どう対応すべき?実際の企業事例から解説
退職後に未払い残業代を請求されたら?突然の残業代請求に企業が取るべき対応を実例で解説 ※この記事は、中小企業の経営者・人事担当者向けに、退職社員から未払い残業代を請求された場合の対応ポイントを解説して…
成長期企業の社長必見|人事評価と給料を「感覚」で決めていませんか?人事制度が必要な理由
実例忙しい現場を回しながら、こんなモヤっとした気持ちありませんか? ・シフトを埋めるのに必死・急な欠勤で社長が現場に出る・人が定着しない・育ったと思ったら辞めてしまうそれでも、現場を支えてくれている社…
「業務委託契約は大丈夫?偽装請負と判断されるポイント」
「業務委託契約は大丈夫?偽装請負と判断されるポイント」 偽装請負と判断されるポイントを社労士が解説 この記事はこんな方におすすめです ・社労士の顧問契約が「本当に必要なのか」迷っている経営者の方 ・従…
「社労士は必要?いらない?顧問契約すべき会社・しなくていい会社の違い」
「社労士は必要?いらない?顧問契約すべき会社・しなくていい会社の違い」 「社労士って、従業員が増えてからでいいですよね?」 実際、そう考えている経営者の方はとても多いです。まだトラブルもないし、手続き…
「就業規則で会社はここまで変わる:休職・介護休業の事例から考えるリスクと備え」
「就業規則で会社はここまで変わる休職・介護休業の事例から考えるリスクと備え」 トラブルが起きてから慌てないために、就業規則を整える重要性を事例で学ぶ この記事はこんな方におすすめです 中小企業・スター…
法人設立後に最初にやるべき社会保険・労働保険手続きと助成金活用のポイント
法人設立後に最初にやるべき社会保険・労働保険手続きと助成金活用のポイント 会社の成長を見据えた人事・労務のスタートを、スポット対応から顧問契約までまとめて解説 このコラムはこんな方におすすめです。 ・…

